2019年11月26日火曜日

はしれ!ビーコロ(No.186)

絵本「じょうききかんしゃビーコロ」
(童心社刊)
を楽しんだ後は
ぜひ、この工作を!


ペーパーカップで
作って遊べる
「はしれ!ビーコロ」です。

童心社のホームページから
型紙や作り方をダウンロード
できますよ↓

https://www.doshinsha.co.jp/news/detail.php?id=1791

注意書きをよ〜く読んで
ぜひ作ってみてくださいね。

2019年9月17日火曜日

かがくのとびら展/後編(No.185)

15年ぶりに復刊ハードカバー化
された自著
「まんまるダイズみそづくり」



その絵本の内容で関わらせて
いただいたのが
「あけてみよう かがくのとびら展」
です。

(*かがくのとびら展については、
前編も参照してね)




そう、この展示のために発掘され、
限定復刊となったのです。

あんまり復刊が嬉しかったので、
展示現場でのトークイベントもさせて
いただきました。




1日に3回、一回15〜20分程度で、
展示されている大豆が小ダイズくんに
なり、そこに命を吹き込んでダイズくん
となって、そのダイズくんが絵本を
読み解説する(?)という、 謎でベタな
演出で挑んでみました…。

子どもたちは思いのほか信用してくれ、
大人からは失笑を誘う、という本望の
結果。  よかったよかった。


絵本そのものが大豆の視点で語られて
いますし、展示と絵本をつなぐという
意味でもダイズな(大事な)演出なんです
よね、実は…。

こういうイベントが、前編で書いた視点
のレイヤーを調節するためのきっかけや
ヒントになれば嬉しいな、感じます。



絵本のサイン時には、会話しながら
ひとりひとりの名前と簡単な似顔絵
を描いて喜んでもらえたのが、個人的
には嬉しくて勉強にもなりました。

絵本も売れて、展示会場も活気づき、
来場者も得な気分になると、スタッフ
も嬉しい近江商人状態。

やっぱり良い現場は楽しいですね。


素晴らしい展示の科学展で、しかも
自分の絵本内容が立体展示されている
その場所でトークイベントが出来た
ことは、とても有意義な体験でした。

関係者の皆様、見に来ていただいた
方々、その場で楽しんでくれた子ども
たち全てに深く感謝しつつ、さらに
精進して芸を磨かねば、と感じたの
でした。


「まんまるダイズみそづくり」、
限定発売なので、今のうちに買って
くださいね。(←やっぱりそこか!)




かがくのとびら展/前編(No.184)

関わらせていただいた「科学展」で、
絵本の価値を再確認させられました。



その感想を。
前編は全体感想、
後編は自分の作品を交えて、です。

ーーー

2019年の夏、8月23日から9月8日に、
東京千代田区のアーツ千代田3331で
開催された、
「あけてみよう かがくのとびら展」。


福音館書店 の月刊絵本誌である
「かがくのとも」の創刊50周年を
記念する展示である本展は、
まるで「かがくのとも」という
絵本の中に入って自ら体験して
いくような展示でした。

「絵本」というと、
かわいい、ファンタジー、優しい、
夢のような、等々の甘いイメージで
語られることが多いと思いますが、
本展はあくまで「科学展」。

自動的に次々と楽しい仕掛けが
現れての、ドキドキわくわく、
ではありません。

子どもが自ら、その面白さを
発見していくような展示になって
いました。


時に大人の力を借りて、語り合って
考えながら楽しさを見出していく
手法は、まさに「かがくのとも」
そのもの。

50年、約600冊の「かがくのとも」
の内容が、スッと切り取られ
盛り付けられた料理が並ぶ
美味しくて上質なレストランの
ような味わいでした。
なにせ、素材そのものが素晴らしい
ですからね。

600冊並べたポスターは、
まるでメニューのよう。↓


ーーー
中でも個人的に印象深かったのは、
「せみとり めいじん」を元にした、
セミの声で種類を考える展示。↓


見る・聞く・読む・考える、の展示
の面白さを味わうと同時に、
自分の息子とこの絵本を読みながら、
セミ取りをした思い出が蘇ってきて、
ちょっとウルウルしてしまいました。

あ、そうか!
これはただの科学展ではなく、
絵本にまつわる記憶を内包してる
がゆえの、厚みのある展示なのか!
と気づきました。

もちろん、そんな絵本の記憶が
なくても楽しめる展示なのですが、
それだけではなんとももったいない。

この科学展の開会式で、展示監修の
生物学者・福岡伸一氏は、
「視点のレイヤーを調節することで
見えてくるモノがある」と語って
いました。



まさに、600以上の物語が同じ空間に
存在する、かがくのともユニバース的
な展示ですから、視点のレイヤーを
能動的に調整することで、見たり
感じたりすることが大いに変わって
くる展示なんだと感じました。

実に贅沢で奥深い。

そんな科学展に、自分の絵本も
参加させていただいたのでした。



後編へ、つづきます。





2019年8月9日金曜日

絵本刊行情報(No.183)

絵本刊行のお知らせです。

2019年の8月に、絵本を
2冊刊行します。



ーー
まず8月5日に、福音館書店より
「まんまるダイズみそづくり」。

これは、15年前に「かがくのとも」
の2004年1月号として出版された
ものですが、今回ハードカバー化
されて限定復刊しました。

なぜか?というと、

はい、これです↑。

かがくのとも創刊50周年記念の
イベント「あけてみよう かがく
のとびら展」が、東京千代田区の
アーツ千代田3331で行われます。
(2019年8月23日〜9月8日)

その中の「たべもの」のコーナー
で、この「まんまるダイズみそ
づくり」が主要展示として展開
されることになったそう。

それで、絵本も復刊、というわけ。

ありがたいことです。

この機会に、ぜひぜひ!

ーー

そして、もう一冊は、久々の新作!


8月26日に、童心社より、
「じょうききかんしゃビーコロ」。

実在するB20形蒸気機関車が
活躍する物語絵本です。

この絵本は、ミノオカ渾身の一冊。
語ることがたくさんあります。

なので、後日また詳しく書かせて
いただきますね。

ーーー

「まんまるダイズみそづくり」
福音館書店より8月5日刊行。

「じょうききかんしゃビーコロ」
童心社より8月26日刊行。

どうぞよろしくお願いいたします!


2019年1月6日日曜日

2019 NEW YEAR(No.182)

今年も
どうぞよろしく
お願いいたします。


2019年1月
ミノオカ・リョウスケ

2018年8月6日月曜日

ベビーカステラ(No.181)

ベビーカステラが好きです。

最近、時を超えてそのルーツ
にひょっこりと出会いました。

これは記録せねばなるまい。

ベビーカステラをめぐる旅を。

夜店の屋台なんかで売ってる、
あの仰々しいマシーンで焼く
ベビーカステラ。

見かけると、条件反射的に買
ってしまうんですよね。
味もまあまあ好きなんですが、
何といっても魅力は、あのマ
シーン(ベビーカステラ器って
いうらしい)

未来からやって来たタコ焼き
器みたいな感じで、シビれます。

生地落とし(最近は、チャッキリ
って機械で落とすのが主流です
が、昔ながらの手落としが好み)
の見事な手さばき、鉄板を回転
させる機械音、出来上がったベ
ビーカステラを専用スコップで
操る一連の流れも見応え十分です。

そんな、ベビーカステラの魅力
に触れたのは、子ども頃。
住んでいた神戸市の須磨にある
須磨寺の縁日でした。

毎月21日の縁日には、参道の入口
付近に、ほぼ必ずベビーカステラ
の屋台がありました。
その職人的な技は見事で、子ども
心にウットリ。
そして、絶妙に混じっている半熟
(中身が生焼けで、クリームみたい
な状態)がまた美味い。

しっかりと、ベビーカステラ魂を
注入されました。


須磨には高校生の頃まで住んでい
たのですが、さすがに縁日に行く
こともほとんどなくなると、単に
ベビカラ(長いので短縮表記ね)
かしいね~、な感じになっていき
ました。
が、もちろんベビカラ魂を忘れた
わけではありません。

ーーーーーーー

さて、ここからが、やっと本題。
時は50年ほど流れます。

須磨の前、産まれてから小1までは、
その隣の区である長田に住んでいて、
この夏に、ひょんなことから長田に
行ってみたんです。

目的は、その頃近所だった長田神社
にお参りする事と、高取山に登る事。
52年ぶりです。



長田神社も高取山も、亡き母と何度
か一緒に行った記憶がうっすらとあ
る程度なんですが、なぜかずっと気
になる場所だったんですよね。

節分行事・追儺式で有名な長田神社。
新田次郎の小説「孤高の人」の冒頭
の舞台である高取山。
長田の住人は、自然に山に手を合わ
せ、長田神社を拝みます。


他の用事もあったので、朝一で
長田神社にお参りをし、その脚で
高取山へ向かいました。

その日は、朝から何も食べておらず、
何か食べ物が手に入る店はないかな、
と少しだけ遠回りをしたところに、
ひょっこり現れたのが、その加島の
玉子焼き屋さんです。


玉子焼き?と気になって店を覗くと、
そこはなんと創業95年にもなる
ベビカラ専門店ではありませんか。
もちろん、入りましたよ。


どうやら、ここに店を開いたのは
4年前。それまでは、長田神社の参道
で屋台を出していた、とお店の人に
聞きました。

いいなぁ、ベビカラ専門店。
ボク、ベビーカステラ大好きなんです
よ~、とか話しながら1番少ない袋を
購入。

コレが実に美味しかった。
袋に入っている焼き立てを、一個ずつ
大切に食べながら高取山を登りました。


長田神社にもお参りでき、高取山
にも登り、52年ぶりの宿題を片付
けたような気分で、とても満足。
それに、たまたま好きなベビカラの
お店にも出会えたし。

用事も済ませ、帰りの夜行バスの
中で、記念にと捨てずに取っておい
た加島の玉子焼き屋さんの袋を見た
時に、驚きの事実にやっと気が付き
ました。


そこには、須磨寺参道の文字が。


52年ぶりに訪れた産まれ故郷で、
たまたま出会ったお店の味は、
ベビカラ好きにさせた屋台の
味そのものだったんです。

神事の後にお供物を食べることを
直会(なおらい)と言うんですが、
これって、期せずしてまさかの
ベビーカステラ直会


久しぶりに訪れた生まれ故郷の
神社と山は、粋な演出で出迎えて
くれたようでした。



ごちそう、ごちそう。

2018年1月3日水曜日

2018 NEW YEAR(No.180)

今年も、
どうぞよろしく
お願いいたします。


2018年 1月
ミノオカ・リョウスケ