2010年11月26日金曜日

kiti載ってます(No.114)

kitiと名付けられている仕事場兼自宅が
ただいま発売中の建築雑誌に載っている。
(新建築・住宅特集-2010年12月号 P142〜149)

おぉ〜、なんとスッキリした室内!
撮影時に皆様が汗しながら雑荷物を移動
していただいての撮影だったからね。
今年の夏は格別暑かった上に、この時は
まだエアコンがついてなかった。
だからホントに汗ダラダラの撮影だった
のに、写真ではなぜか涼しげに見える。

ところで、この家を建てる時に、「家っ
って何だろう?」と、結構真剣に考えた。

外観写真(表紙のとは違いますよ)を見
ていただければわかるが、後ろが山なの
で、そこにとけ込んでいくように設計し
ていただいたのも、その考えの一つ。

家って、自分のモノであると同時にパブ
リックなものでもあるので、街の景色に
なる意識が必要だと勝手に考えたから。
なので、あたかも昔からそこにあったか
のように建っているのが理想。

だけど、それはただ古い感じという訳で
はなく、そこに住む人の個性をキチンと
表明するようなものでもあってほしい。

「よい家」を考える時に、つい住む人の
心地よさだけを求めてしまいがちだが、
もっと広い意味での、それを取り巻く空
間の心地よさも必要なのではないか。

安易に動かせないものだからこそ、デザ
インも重要な機能のひとつだと思う。

って考えて、低予算の中でがんばったつ
もりなんだけどな〜。

考えすぎはあんまり良くはないけど、志
を高く持つ心意気だけは無くさないでい
たいものであ〜る。

2010年11月21日日曜日

たぶん発売中、かな?(No.113)

こんな仕事もしてみました。↓

ご存知、Sじろうと絡む指人形2体を
デザインしたのだった。

Bネッセから発売の「2さいからの
えいごBOX」に入っている、手遊び
指人形のネズミくん&ブタくん。
ちなみに、このセットのDVD収録・
Hickory,Dickory,Dock(ちくたくちく
たく)アニメーションの絵も担当。

我ながら多才だな〜(ほぼ自己満足)

ベNッセのKチャレンジでは、時々
絵を描いている。
で、以前に担当していただいた方か
ら絵柄を気に入ってもらっての仕事。
こういうのはホントに嬉しい。

指人形も、思ったよりイイ感じに仕
上がっていて、ちょっとスっトボけ
た面白さが伝わってくるぞ。
もし手に入る環境にある人がいたら、
ぜひ購入して、コレで遊んでね。

面白い仕事は、当たり前のように楽
しいのだった。ふむふむ。

2010年11月10日水曜日

おおきなユーモア魂(No.112)

先週末は、連日絵本関連の集まりに行った。



まず、巣鴨のD心社で、紙芝居作品を見る会。
9作品を観て、意見交換などなど。と〜ても
勉強になったし、紙芝居の可能性もチラリと
見えた。
なんといっても、観客・紙芝居・演者の間に
流れる空気感が、絵本のそれとはまた違った
感じで面白い。良い経験になった。

つづいて、品川のキャNON社で、I森光彦さん
の写真展オープニングパーティ。
I森さんは里山の写真で知られていて、絵本も
出されている。
そのつながりで行ったが、ちょっと場違いか
な?と思いながらも、様々な方と知り合いに
なれて嬉しかったな〜。

そして、新宿で、F音館の「かがくのとも創刊
500号記念講演会」へ。
司会のMさんが仕切る鼎談が見事だった。この
Mさんは、なんといってユーモアが素晴らしい。
「ボクは友人とは仕事はしません」と言って、
絵本の仕事は一緒にさせてもらえなかったけど、
しっかり絵本世界へ導いてくれた恩人。

大人にとって、最も大切な事のひとつがユーモ
アを持つことだと勝手に思っているので、この
M元編集長が、ふんわりとさりげなくまとって
いるユーモアは、もう羨ましいくらい大きい。
ちょっとでも見習わねば、ね。

2010年11月3日水曜日

ヤッホ〜は小声で(No.111)

ハイ、下の写真をご覧ください。

左側の一番高いところが前穂高岳(3090m)。

この夏、雪崩で崩壊していた岳沢の小屋が
久々に新設復活したので、そこにテントを
張り、小5の息子を道連れに登ってきたの
だった。

上高地に行かれた方は思い出してください。
河童橋から前面にドカンと高く見えるのが、
この山と写真前景に続く吊尾根ね。
つまり、右下の谷底が上高地につながると。

その写真右側の崖のようなところが、上高
地からの登山道、その名も重太郎新道。
なんだかほとんど崖のように見えるが、実
際ほとんど崖。
でも大丈夫、ちゃんと歩けば登れますよ。
でも登山中に2名ほどヘリで運ばれてたな。

この重太郎新道と吊尾根を歩いてみたかっ
たのだ。いや〜、上り下りで堪能いたしま
した、ごちそうさま。

実は、息子を道連れにして、テント担いだ
北アルプス登山は、これで3年目。
奥穂高岳(3190m)、北穂高岳(3106m)、涸
沢岳(3103m)と、もう高いとこばっか。

なぜそんなとこへ、わざわざ重い荷物を担
いで登るかというと、もう空気感が違うん
ですよ。こればっかりは、そこへ行ってみ
ないとわからない。

いろんな情報があふれていて、なんとなく
知ったような気になってしまうけれども、
やはり実際に体験しなければわからない事
は確実に存在する。

山は登ってみるべし。
しかも、できるだけ高い山を、ね。